３年ぶりの再会−チューリップ２００１年心の旅コンサート報告
おことわり：このレポートはあるじが「観客」として見て聞いた率直な感想でして、演奏された曲名はすべて公表しない予定です。
２０００年９月９日 府中の森芸術劇場どりーむホール
前年(１９９９年９月９日）金閣寺での２０年ぶりの約束から１年。再び我々の前にチューリップのメンバーが戻ってきました。昨年の金閣寺の時は安部さんがいなかったものの、今回は安部さんがステージに戻ってきました。
３年前の「Ｔｕｌｉｐ ＭＡＧＩＣＡＬ
ＨＩＳＴＯＲＹ ＴＯＵＲ １９９７」から３年。今回のツアー名は「ＬＩＶＥ ＡＣＴ Ｔｕｌｉｐ〜２００１年心の旅〜」
コンサートの初日は府中の森芸術劇場どりーむホール。京王線(新宿始発の私鉄）東府中駅から徒歩８分ほどの閑静な住宅街の中のホールです。
主催が財団法人府中文化振興財団ということで、配られるパンフレットの中には府中の森芸術劇場での催し物が列挙されていました。その中にチューリップのコンサートも入っており「売り切れ」と表示されていました。
ということで、コンサート初日は「ツアー初日」であるとともに、府中市民のためのコンサートでもあったようです。
今回ひとりでこの会場に乗り込んだのですが、九州からのネット仲間に偶然会場で会う事が出来ました。いろいろ話をした後、終了後に再び合う約束を。
会場に入ると今回のツアーのＧｏｏｄｓが色々並んでおり、早速パンフレットを買い込んでホールに足を入れました。
初日ということでビデオカメラが設置されていました。コンサートにきた人も多種多様。我々のような熱狂的なファンもさることながら、家族連れ、年輩者の他に車椅子で見にきた人も数名おりました。ワタシは１階席で見たために２階席の様子を知ることが出来ませんでしたが、おそらく席は埋め尽くされたことでしょう。
コンサートは予定より１０分遅れて、６時１０分に始まりました。
１曲目から立った人がいましたが、その後は終始座ったまま、リラックスした気分で効くことが出来ました。メンバー５人とも初日ということで、気合十分のように見えました。
遠くから見たので姫野さんがピンクのシャツを見ていた・・という以外、メンバーの衣装は覚えていません。大半がシャツ＆スボン(上田さんはベストを着ていたかも？）という出で立ちでした。
「あべさ〜ん！」「ひめのさ〜ん！」という声が所々かかっていて、交代でＭＣの時財津さんが「ワタシがあべです！」って言った一幕もありました。
途中で「生ギターコーナー｣があり、安部さんはいろんな楽器を鳴らし、上田さんはどラム中心のミニパーカッション、他の３人はフォークギターを持ってという状態。このひと時だけは「間近」で聴けたような･･そんな雰囲気でした。途中のＭＣでは姫野さんのＭＣに財津さんが茶々を入れる・・・など、会場がおお笑いになるといった場面がありました。
その後ＴＶドラマの主題歌になった曲、ＣＭになった曲になると観客から大きな拍手。中には一緒に口ずさんでいたり、うなずいていたり･･という光景が見られました。大人も子供も、若い人も年輩者も、一緒になって楽しむことが出来ました。
アンコールになると我慢できずに多くの人が立ち始めて、しまいには１階席の大半が立ってしまうほど盛り上がりました。
こうしてアンコール４曲もあっという間に終わってしまい、３年ぶりのコンサート初日は９時前に終了しました。
終了後、あちこちで「よかった」「最高だった｣という声が聞こえました。
２０００年９月１６日 東京国際フォーラム初日
２週続けて東京都内でのコンサート。９月１６，１７日と有楽町の東京国際フォーラム大ホールでのコンサートでした。やはり初日に行きたかったので、９／１６のコンサートに行きました。
この日は午後から雨が降ったりという状態だったため、会場時間の５時に会場に入った人が大勢いました。会場には５時をちょっと過ぎて入れたのですが、リハーサルが長引いていた為にロビーで３０分ほど待たされ、ホール内に入れたのが開演予定時間の１５ほど前でした。
この日の席は１階４９列目３番。一番後ろの左端でした。ステージまでは１００メートル、いやそれ以上離れていてメンバーの表情は全く伺うことが出来ません。周りの人は家族連れ、４０代ぐらいの人、チューリップの熱狂的ファン？という人が座っていて、会場整備のスタッフも府中の２倍いました。
コンサートは予定より２０分近く遅れて始まりました。曲順、構成は９／９の府中と同じでしたが、途中で１曲「新曲｣が披露されたようでした。
観客も曲の合間に「あべさ〜ん！」「ひめのさ〜ん！」という声が相変わらず掛かっていました。最初のＭＣは安部さんがしゃべり、その後メンバーが交代でＭＣを入れていきました。
開場が遅れた分だけ音響設定が良くなかったようで、所々ボソボソという音が聞こえました。それでも府中の時同様に、ステージと客席が一体となった雰囲気でコンサートは和やかに進みました。
アンコールの時、周りで立ったはワタシ１人。でも曲が進むにつれて隣の４０代の女性までもが重い腰をあげて立ち上がって聞いていたほど、ここでも最後は盛り上がって状態でコンサートが終わりました。
９／２２から東京を離れ、全国各地でコンサートツアーが始まりました。次に東京に戻ってくる時日を待ちつつ、全国各地のコンサートの報告を楽しみにしてます。。
２０００年１０月９日 福岡サンパレス
ついにコンサートの為に「地方遠征」をしてしまいました。考えてみると９／９府中の時にも関東以外のファンもいたので、彼らのホームタウンである福岡にはきっと大勢のファンが集まるのだろうと期待していました。
この日朝早くの飛行機で福岡入りし、キャナルシティ、西浦蒲鉾(上田さんの実家の蒲鉾店としてファンの間で有名）、福岡ドームを観光した為に、会場の福岡サンパレスに着いたのは会場時間を過ぎた５時４０分でした。
会場に着くなり列が２つあり、警備の人に聞いたところ指定席と立見席の列ということで、立見席列は長蛇の列でした。立見の人は２，３階の端に立って見ていました。東京の会場では見られなかった光景だったので、先ず驚いてしまいました。
ＧＯＯＤＳコーナーも大盛況。ちょっと離れるとお菓子などの食べ物を売っていてまるで映画館のようでした。これもびっくり。その近くで障害者の方が見にきていてＴＶ等の取材を受けていました。以前姫野さんと共演したＧＡＯバンドのメンバーがおそらくいたと思われます。
この日の席は１階２１列目２番。またも左端でしたが、ステージまではハッキリ見えました。この付近の方々は、チューリップの熱狂的なファンが多かったようです。
コンサートは予定より１０分近く遅れて始まりました。メンバーの衣装は初日から変わっていなくて、姫野さんはピンクの半そで（？）シャツ、安部さんはクリーム色のシャツ(ズボンも同色)、財津さんは黒っぽい長袖シャツ、宮城さんは白っぽい（だったと思います。)シャツ、上田さんは赤いシャツに黒のベストでした。
曲順、構成は９／９、１６と同じでしたが１曲カットされました。もちろん新曲も披露されました。途中の生ギターコーナではメンバーの地元であり、またダイエーがパリーグの優勝直後だったということで姫野さんがダイエーの応援歌を歌って観客は大喜び。また財津さんとのＭＣのやり取りも絶好調でした。（ＧＩＡＮＴＳファンのワタシは本当に肩身が狭かったです。。）
後半になると更に盛り上がり、後半の「銀の指環」から総立ちになりました。特に財津さんの歌は絶好調で、最後のほうではみんなで合唱して盛り上げたほど、今まで見た中では最高のコンサートだと思いました。
やはり県外から見にきたファンが多く、コンサートの最後のほうで出口に急ぐ方が数名いました。日程も３連休の最後ということで、みなさん無事家路に到着したかどうか？？（ちなみに東京行きの最終便は出発が少々遅れたそうです。)
２００１年２月２４日 大宮ソニックシティホール
前回の福岡より５ヶ月ぶりに見にいきました。しかもワタシの住んでいる埼玉でのコンサートということで、今回見にいったなか中で移動時間が一番短いところでありました。（自宅から会場まで約３０分)
この日の会場は大宮ソニックシティホール。ＪＲ大宮駅西口から徒歩３分で、会場の隣には大宮ソニックと言う大きなビルがあり、ホールに行くのにはわかりやすいと思っております。この日の席は１階２４列目１７番。ＰＡ(音響設備）の左となりから３番目という席で､今まで見た中では正面で見られた席でした。但しステージまでは少々距離がありましたが･･。
会場に入ると今回のツアーのＧｏｏｄｓとＣＤの即売､更に宇都宮と東京国際フォーラムのチケットが売っておりました。最後に書いた通り､もし販売しているチケットが１階席だったら､先行予約せずに買いたいほどでした。
この日のコンサートも予定より１０分遅れてのスタート。多分どの会場でも今までに定刻に始まる事はなかったと思いますが、どうでしょうか？。
昨年９月から始まったコンサートも数十本行われた為に､メンバー一人一人に「余裕」が出てきたように見え､おまけにツアー初日より皆ほっそりしたようにも見えました。
この日のメンバーの衣装は、姫野さんは黒のベストにの白のシャツ（途中でベストを脱いでいました)、安部さんはクリーム色の上下スーツ(初日から変わらないスタイルかもしれません？)、財津さんは黒っぽい長袖シャツ、宮城さんは黒のジャケットに紺色っぽいＴシャツ（途中から)、上田さんは白のシャツに黒のベストでした。
演奏された曲は､昨年１０月に発売されたＣＤ「ＬＩＶＥ ＡＣＴ Ｔｕｌｉｐ〜２００１年心の旅〜」に収録されたいる曲が中心で､１曲目が心の旅､２曲目があのバスを停めて！・・・と続きました。（こうなったら一部以上曲バレです。)
途中の「生ギターコーナー｣については、財津さんが初心者にもわかるような解説をしておりました。この日、遅まきながら宮城さんが「アコーステックベース」という、アコースティックギターと同じ形の４弦ベースで演奏したことを初めてしりました。席が遠かったので普通のアコースティックギターで弾いていたとばかり思っていたのです。。
生ギターコーナーの１曲目はセプテンバー。このツアーが始まった９月に聴いた時には９月そのもののイメージがありましたが､この時期に聞くと「遠いあの日の思い出」という印象となっておりました。
この日のコンサートには、ワタシ以外に何度も足を運ばれた方が多かったようで､その後「盛り上がり」の曲となると、一斉に立ち上がって一緒に口ずさんだ光景が見られました。ワタシの周りはさすがに立つ人が少なかったものの、隣の席の女性は感動のあまり涙をこぼしていた･･という光景さえ見られました。
アンコールになると１階席はほとんど総立ち。アンコールの最後のおなじみの曲では､客席とのステージが一緒になって盛り上がりました。曲の途中､財津さんが１列目の女性の人の肩を持って一緒に歌う･･というハプニングまで飛び出して盛り上がりました。(財津さんファンには少々がっかりしていたかもしれません。。)
こうしてのアンコールもあっという間に終わり、最後に上田さんの音頭で「大宮ばんざーい」と客席全員でバンサイ３唱が行われ､９時前に終了しました。
終了後この日のコンサートを振り返ると､安部さんのギターは良かったものの、財津さんの声がいまいちだったと思いました。週２、３回のコンサートを続けているのでしょうから､終盤まで素晴らしい声＆演奏を持続してほしい･･と願うばかりです。
このコンサートも熱狂的なファンから､家族連れ、年輩のファンまで様々な方々を見ることが出来ました。懐かしい「心の旅」をどんな気持ちで聞かれたのかを気にしながら、足早にホールを去っていきました。
２００１年３月２２日 東京国際フォーラム(ツアー最終日)
ついに、このコンサートツアー「ＬＩＶＥ ＡＣＴ Ｔｕｌｉｐ〜２００１年心の旅〜」のファイナルステージが来てしまいました｡府中の初日から７ヶ月。安部さんが久々にステージに戻ってきて感動したことが本当に昨日のことで、その間色々な場所でコンサートが行われ､ついに東京に戻ってきたという形になりました｡
ファイナルにふさわしく､北は北海道から南は九州までの多くのファンが有楽町に集まりました｡コンサート会場に入る前に､福島と大阪のネット仲間に会うことが出来､しばし思い出話に花を咲かせました｡
会場に入ると､早速「２階Ｒ８番扉」を目指しました｡エスカレータを乗り継ぐこと３回｡この日の席２階９列目７９番にたどり着いてみると､さすがにステージまでは遠い！初めのうちは､３年前の武道館と同様「真上から見おろすチューリップ」のイメージを描いていたのですが､よく見ると２階席も３０列近くあったようで「上には上がいる｣と思ったとたん安心してしまいました｡（それでも右寄りで､オペラグラスは最後まで手放せませんでした。)
またこの日は４月にＳＫＹパーフェクトＴＶで放送予定の為､あちこちにビデオカメラが設置されておりました｡２階席の右端にはＴＶカメラが設置されていて､カメラに映し出させるステージの様子を遠くから見つめることが出来ました。ちなみにワタシの座った席からＴＶカメラまで３〜４メートル先の下方でした｡
この日のコンサートも予定より１５ほど分遅れてのスタート。（開演時間から遅れて開始することが定番になってしまったようですが？？）
ファイナルだから特別な構成になるのかなぁ｡｡と、期待していたものの１曲目の「心の旅｣、２曲目の「あのバスを停めて」・・・と、今までのコンサートと同じ曲順､曲目でした。時々下方のＴＶを覗いて見ると､財津さん､姫野さんの歌の時にはカメラいっぱいに顔を映し出していて､時々光景が切り替わる様子まで見ることが出来ました｡そんな状態で､このファイナルは遠くのステージを眺めつつ､４月に放送されるＴＶの様子をチェックしながら状態で見ておりました｡
演奏で気がついたのは「神様に感謝しなくては」のイントロ(出だし)部分が少々変わっていたこと､安部さんのギターが時々かすっていたこと､「Ｓｈｏｏｔｉｎｇ Ｓｔａｒ」のギターの音（ディレイだったと思いましたが？？)がかなり効いていたようでした。
２階席の様子は１階席の盛り上がりとは異なり、静かに見守っている人がほとんどでした｡後半の「盛り上がり」の曲でも立ち上がることができず､席で背伸びして大きく手拍子するのがやっとでした。
真上からは１階席の様子を伺うことができませんでしたが､２階席は所々「空席｣があったせいか、余裕を持って聴けたようです。ワタシの席の両隣も最後まで埋まることがなかったので､ファイナルにしては少々客入りが鈍かったかもしれません｡
また開演前に「演出の効果上、非常口の表示を１時消灯いたしますが・・・」とアナウンスがあったものの､２階席の非常口の表示は最後まで消えることがありませんでした｡
アンコールになると２階席も少しづつ立ちはじめ、アンコールの最後までに半数以上が立って、一緒に歌い手拍子をしている方が多かったようです｡中には重い腰をあげて立ち上がった人もいて､ステージと客席が一体となった盛り上がりでした｡
ステージ上のメンバーは､きっと２階席までの盛り上がりを感じていたことでしょう。
アンコール５曲もあっという間に終わり、最後に上田さんの音頭で「東京ばんざーい」と客席全員でバンサイ３唱が行われました。
それから。。。
何度も何度も流れる「本日の公演は、すべて終了しました･････」というアナウンスの声を振り切って、多くのファンがアンコールやメンバーの再登場を望みました｡
しかしながらその期待も空しく､係員の「これから館内清掃を行いますので、速やかにご退場ください。」のアナウンスで､待ったファンは仕方なく会場を後にしていきました。ワタシもその後の待ち合わせの為に､足早にロビーへ急ぎました｡
あっという間に駆け抜けていった、今回のＴＵＬＩＰの再々結成コンサートでした｡
ワタシにとって、このコンサートツアーが「２００１年心の旅」とタイトルにふさわしく、色んな意味を持っていたように思いました。チューリップの歌を通じて色んな人に出会い､感動し､一緒に手拍子し歌ったこと・・・。はっきりとした答えは、きっとコンサートを見た人々の心の中にあることでしょう。
財津さんが最後のＭＣで「また、いつか お会いしましょう。」という言葉通り､明日にでも､来週いや来月にまた同じメンバー、同じ内容でコンサートをやってくれるような、そんなようにも受け取れました｡
次に再会できる日々を心待ちにしながら､この報告は静かに完了です｡
Ｓｏｍｅｄａｙ Ｓｏｍｅｗｈｅｒｅ いつかどこかにきっと・・｡