Ｔスクエアのアルバム考察Ⅰ（１９７８－１９８３）
＊……お勧めのものです。
- 脚線美の誘惑 １９８２年１１月２１日発売
私が初めてＴスクエア（このアルバムの発売当時はＴｈｅ
ＳＱＵＡＲＥでした。）を知ったときに聴いたアルバムです。「ＰＯＰなフュージョン」サウンドで、かつ覚えやすいメロディがその後の１０数年聴き続けることになったと思っております。Ｂａｓｓ＆Ｄｒｕｍソロの原点と言われる曲も入っております。
１．ハワイへ行きたい
２．Ｔｈｅ ＲＥＳＴ ＯＦ Ａ
ＲＯＭＡＮＣＥ
３．脚線美の誘惑
４．ＨＥＡＲＴＳ
５．ＬＯＶＥ‘Ｓ ＳＴＩＬＬ
ＢＵＲＮＩＮ’
６．ＣＨＡＮＧＥ ＹＯＵＲ ＭＩＮＤ
７．ＢＥＴＷＥＥＮ
８．ＦＵＬＬ ＣＩＲＣＬＥ
９．ＭＥＭＯＲＹ ＯＦ ＡＬＩＣＥ
- ライトアップ １９８３年１１月１２日発売 ２０１１．１．２６記載修正
ザ・スクエアの１枚目のBest盤。デビューアルバム「Lucky
Summer Lady」から５枚目の「脚線美の誘惑」までのセレクトで、４枚目の「ＲＯＣＫＯＯＮ」までのメンバーは「不動の５人」ではなく、ツインキーボード、パーカッションが入って様々な音を作っていたようです。
この選曲、サウンドから言えば「若々しい」音を作り出しています。また、伊東さんはＳＡＸオンリーで「70年代後半、80年代初期のフュージョンがこういうものだった」という様子が伺えると思いますが、どうでしょうか？
１．A FEEL DEEP INSIDE(From ｢Lucky Summer Lady｣)
２．SHOW DANCE(From ｢Midnight Lover」)
３．MIDNIGHT LOVER (From ｢Midnight Lover」)
４．CHANGE YOUR MIND(From ｢脚線美の誘惑｣)
５．BANANA(From ｢Rockoon｣)
６．MR.COCO'S ONE(From ｢Make Me A Star｣)
７．TOO YOUNG TO LOVE(From ？)
８．It's MAGIC (From ｢MAGIC｣)
９．ＨＥＡＲＴＳ(From ｢脚線美の誘惑｣)
- Ｍｉｄｎｉｇｈｔ
Ｌｏｖｅｒ＊
１９７８年１２月２１日発売
ザ・スクエア２枚目のアルバム。２０年前のフュージョンはインストロメンタル的なサウンドになっているように思います。この頃はＳＡＸとギターがメインとなっていて、間奏にキーボードのソロがなかなかの圧巻…というテクニックが光っています。おまけに、今では有名の仙波清彦のパーカッションが、当時のフュージョンとしては珍しい存在として取り上げられている。（解説書にも仙波氏のキャラクターが少々取り上げられている。）
１．ＬＩＣＫ‘Ｎ ＩＴ ･･･By安藤まさひろ
２．ＷＲＡＰＰＥＤ ＡＲＯＵＮＤ
ＹＯＵＲ ＳＯＵＬ…By 安藤まさひろ
３．ＳＨＯＷ ＤＡＮＣＥ･･･By
安藤まさひろ
４．ＴＡＫＥ ＴＨＥ ＬＯＮＧ
ＬＯＡＤ･･･By宮城 純子
５．ＭＩＤＮＩＧＨＴ ＬＯＶＥＲ･･･By
安藤まさひろ
６．ＴＨＩＳ ＳＯＮＧ･･･By
安藤まさひろ
- うち水にＲａｉｎｂｏｗ
＊１９８３年５月２１日発売
ザ・スクエアのアルバムでお気に入りの一枚となっていて、このアルバムを聴いてファンになりました。
このアルバムには他にない特徴があって、１つはビートルズの曲をカバーしていること、もう１つはゆーみん（松任谷由実）が曲を提供しているのです。ゆーみん自体８０年の「Ｒｏｃｋｏｏｎ」からスクエアをお気に入りとしていたようで、このアルバムの曲名を付ける「お手伝い」もしたそうです。
とにかくＰｏｐなサウンドが随所にあふれていて、８０年代のスクエアの特徴を表わすサウンドになっているようです。おまけに、解説書にはメンバーの当時のプロフィールが書かれています。（安藤さん２８歳の時のアルバムです！）
１．ＨＥＬＬＯ ＧＯＯＤＢＹＥ ･･･By
John Lennon -Paul McCartney（ビートルズのカバー曲）
２．君はハリケーン…By 安藤まさひろ
３．ＳＡＢＡＮＡ ＨＯＴＥＬ･･･By
安藤まさひろ
４．ＳＴＩＮＧＲＡＹ･･･By 田中 豊雪
５．ＨＵＮＫ＆ＣＬＩＦＦ･･･By
安藤まさひろ
６．黄昏で見えない･･･By 松任谷 由実
７．Ｆｒｏｍ ０３ Ｔｏ
０６（Ｒｅｃｅｉｖｅｒｓ）･･･By 和泉
宏隆
８．カピオラニの通り雨･･･By
安藤まさひろ
９．ＢＡＲＡＲＩＡＮ･･･By
安藤まさひろ
１０．ＨＥＬＬＯ ＧＯＯＤＢＹＥ(Reprise)
･･･By John Lennon -Paul McCartney
- ＭＡＧＩＣ
＊１９８１年１１月１日発売
ザ・スクエアを聴き始めるきっかけを作ってくれたもう１枚のアルバムです。８２年に音楽サークルのあるBandが「ＩＴ’Ｓ ＭＡＧＩＣ」を演奏したのを聴いて、その曲が好きになってしまいました。
このアルバムはフュージョンでありながら歌が入った曲が４曲もあって、いかに「フュージョン」を売り込もうとしていたかが伺えるようです。この時に、今のスクエアの基礎形（リリコン＆ＳＡＸ、ギター、ＢＡＳＳ、キーボード、Ｄｒｕｍｓ）を作っていましたが、アルバムでは旧メンバー（御厨裕二＆仙波清彦）のサポート、更に特別参加としてタモリがトランペット＆バックボーカルを勤めています。
時々ライブで演奏される「ＩＴ’Ｓ ＭＡＧＩＣ」「ＬＩＴＴＬＥ ＭＥＲＭＡＩＤ」が入っていて、その他「ＣＨＡＳＥ」「ＷＡＮＤＥＲ ＳＯＬＤＩＥＲ」もその当時としてはなかなか聴き応えのある、価値ある１枚と思います。
１．ＩＴ’Ｓ ＭＡＧＩＣ ･･･By
安藤まさひろ（歌入りでＶｏｃａｌはキャサリーン）
２．ＣＨＯＵ ＣＨＯＷ…By 安藤まさひろ
３．Ｉ’ＬＬ ＮＥＷＥＲ ＦＯＲＧＥＴ ＹＯＵ･･･By
安藤まさひろ（歌入りでＶｏｃａｌはキャサリーン）
４．ＬＩＴＴＬＥ ＭＥＲＭＡＩＤ･･･By
安藤まさひろ
５．ＬＡＲＩＳＡ･･･By 久米大作
６．ＣＨＡＳＥ･･･By 安藤まさひろ
７．ＳＵＮＳＨＩＮＥ ＳＵＮＳＨＩＮＥ･･･By
久米大作（歌入りでＶｏｃａｌはキャサリーン、バックボーカルにタモリ）
８．ＷＡＮＤＥＲ ＳＯＬＤＩＥＲ･･･By
安藤まさひろ
９．Ｉ ＬＵＶ Ｕ･･･By 久米大作
１０．かわいいテクノ ･･･By
久米大作（歌入りでＶｏｃａｌはキャサリーン、バックボーカルにタモリ）
- Ｌｕｃｋｙ Ｓｕｍｍｅｒ Ｌａｄｙ １９７８年９月２１日発売
ザ・スクエアのデビューアルバム。このアルバムを発表してから既に２０年が経過しましたが、当時のフュージョンサウンドとしては完成度の高い仕上がりになっております。このアルバムの参加メンバー（うち数名はザ・スクエアのメンバーでありますが)はギター２本、キーボード２名、Ｓａｘ、ドラム、ベース、パーカッションと総勢８名であって、当時のフュージョンバンドとしても豪華な編成だったと思います。
アルバムタイトル通り「夏のイメージ」が全面に出てきていますが、今のスクエアの売り物であるＳＡＸ，Ｅｗｌをメインをしているのではなく、安藤さんのギター中心といったギターサウンドをバンドの特徴にしていたようにも思います。９８年の年末ライブで２０年ぶりに「ＦＵＴＵＲＥ ＦＲＹ」を演奏しました！
なお、曲は５曲目以外全部安藤まさひろの作曲です。
１．Ａ ＦＥＥＬ ＤＥＥＰ ＩＮＳＩＤＥ
２．ＬＵＣＫＹ ＳＵＭＭＥＲ ＬＡＤＹ
３．ＴＨＥ ＮＵＭＢＥＲ
４．ＦＵＴＵＲＥ ＦＲＹ
５．愛は夢の中に（カーペンダーズのカバーでもあります。）
６．ＢＥＦＯＲＥ ＩＴ’Ｓ ＧＯＮＥ ＴＯＯ ＦＡＲ
- Ｍａｋｅ Ｍｅ ａ Ｓｔａｒ １９７９年６月２１日発売
ザ・スクエアの３枚目のアルバム。このアルバムを発表後、東京の久保講堂でファーストコンサートが行われ、その後松任谷由実のコンサートツアー「マジカル・パンプキンツアー」に参加した年でありました。
この頃のサウンドは”フュージョン”と言うより、色々な音を集めて、組み合させて１つのサウンドを作る的なスクエアのサウンドと感じます。
仙波義彦氏のパーカッション（と言うより色々な効果音を出している）、バックコーラス、”昔の”シンセサイザー、電子ピアノの音が、今となっては新鮮でしょう。
尚、このアルバムからは本田雅人在団時に「ＴＥＸＡＳ ＫＩＤ」がリメイクされ（１９９１年発表のＲｅｆｒｅｓｈｅｓｔ）、また「ＳＴＩＦＦ ＮＡＩＬＳ」は１９９０年ごろのライブでよく演奏されていました。
なお、このアルバムの曲はすべて安藤まさひろの作曲です。
１．ＭＲ．ＣＯＣＯ’Ｓ ＯＮＥ
２．ＭＡＫＥ ＭＥ Ａ ＳＴＡＲ
３．ＬＩＦＥ ＩＳ Ａ ＭＵＳＩＣ
４．ＳＴＩＦＦ ＮＡＩＬＳ
５．ＬＯＶＥ ＦＯＲＥＶＥＲ
６．Ｉ ＷＩＬＬ ＳＩＮＧ Ａ ＬＵＬＬＡＢＹ
７．ＴＥＸＡＳ ＫＩＤ
つづく